パリ 自己研修旅 part5 (閑話休題・weekend)

週末になりました。
私はいったい何をして過ごしたのでしょうか?

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

パリ滞在も折り返し。
とてもフォトジェニックな屋根裏のアパルトマン。
今になってみると、どうやってスーツケースを運んだのか、我ながらあっぱれと思います。(軽くしていきましたが)

夕暮れ。雷雨が来るであろう少し前。サンジェルマンデプレ。

若いときならば、ドミトリーじゃない贅沢な部屋。
場所も最高。そして便利。
本当ならば、ずっと、と思っていましたが、思い切って郊外でもいいので宿泊先を変えました。

とはいえ、階段は降りるほうが怖い。となると、荷物を分散しておこうと思い、週末は次の宿泊先にスーツケースを1つ預けることにしました。

最初の計画では、一泊でどこかに行こうかな。思っていたのですが。

荷物を預けるにあたって、使ってみたのはパリでもUber。
便利です。ただし、パリでは一方通行も多く、自分が立っている場所に予定された車が到着するのは、ちょっとしたこつがあることに気が付きました。
まず、バスレーンとタクシーレーンが手前にある場合。
一般車両はもちろん入れません。
その場合は、道路の逆側(一方通行でも)で呼ぶと、車は停車しやすいです。

さて、荷物を預けた私は、次にどこに行こうか全く決めておらず、ホテルの近くの地下鉄駅からREPUBLICへ向かうことに。(3号線でした)
リパブリック広場。スケートボードが出来る公園にもなっていて、大変な賑わいです。
そしてふらふらっと歩き出し、テンプル塔が近いよね?とグーグルマップも見ずに。

インスタグラムのストーリーにも載せてしまった。昨夜のスターダスト!
日差しが出てきて暑くなり、近くのマルシェで休憩した後、また歩いて、こちらで飲み物と甘いものを。@MAISON PLISSON

スターダストのあるエリアには気になっていたマルシェがあり、週末の昼間なので大賑わい。
ひやかしながら中に入って、何か食べたいなぁ・・・。
ありました!ホワイトアスパラガス。ですが、一人では多すぎる。
モロッコ料理にも心をひかれながら、ちょっと果物を買いつつ、ブロカントを見ながらそぞろ歩き。
のどが渇き、コールドプレスジュースのお店でビタミン補給。

そのあとMaison Plissonを見つけて、パブロバを注文。
卵白のメレンゲのデザートになりますが、どういう風に出てくるのか。いちごも気になって。と言い訳。
自分でも地図を見ずに、気になった(呼ばれた?)エリアをもう一度見て回ることができて大満足。

翌日は日曜日。
カトリックの国のフランスでは日曜はほとんどのお店が休みになります。
左岸のアパルトマンをきれいに掃除して、新しく購入したバックパックにもなる機内持ち込み用のカバンを持ち、

今日はどうしようかな。
こういうときは、鉄道に乗る。と決めています。
帰りは郊外のホテルに近いほうが楽だろうと思い、駅をいくつかセレクト。
乗ったメトロでGare…の表示があるところで降りる。(私は今回北駅か東駅が帰りのことを考えると近かったのでその2つから)
4号線は北駅の工事のため使えないのを表示で見て、東へ。

そして自販機で、週末往復切符を選び、TGVで適当な時間に戻ってこれそうな列車を、これまた適当に選びます。
そして購入。
この時点で、どこに行くのか自分でもわからず。
もたもたしていたので、ねらっていたアルザス方面とナンシーはあきらめて。ナンシーは帰りが夜10時過ぎになるチケットしか取れないので、また次回。

SNCF TGV.何年ぶりかなあ。ついたのは??
シャンパーニュの入り口。歴代フランス国王の戴冠式でも有名なランス。

TGVに乗って45分ちょっと。田園風景が広がり、最初の停車地がわたしの目的地です。
駅の表示と、チケットを見るとREIMSと。
レンヌ?いや方向が・・・、スペルも違う(はず)
でもこうなったら調べないでみようと。そうして到着したのがランス。
あ、ランス。
で、思いついたのが、戴冠式、シャルル7世、ノートルダム大聖堂、凱旋門、ローマ帝国時代からの古い街、そしてシャンパーニュ!
(世界史を選択していない私ですが、ここまでは出てきます)

REIMS 快晴の日差しのもと、ぼーっとベンチに座って。
この木の葉は、白とグリーンと二色。まるで花のようでもあり、ところどこで見かけます。

ランスでは、タクシーで少しだけ廻ってもらい、ローマ時代の遺構と大聖堂を。
お昼をどうしようかな、と思いながらお店をチェック。
たぶんここなら間違いないだろうと、メニューを見ると。
ホワイトアスパラガスかパテ(スペシャリテ)、季節のスープ、メインはフォアグラと鴨。または、仔牛と白トリュフ。
よし!と入ろうかと思いながら、やっぱり食べきれないような気もして。(普段ならこんなことはまずありません)

それなら、行きかう列車を見ているのもいいかな、と思い、静かなカフェで列車を見ながら飲み物と軽食を。

ガイドブックは、引っ越しの荷物に紛れて今回は全く持ってきておらず、パリ市内、郊外ともにただメトロの路線図だけ。
でもそんな旅だから、ランスにいるんだなぁ、と面白く。

芝生に寝っ転がって。
ただ、空と木のにおいを。

こんな一日もいいかも。と思いつつ、ホワイトアスパラガスに後ろ髪をひかれながら、TGVに乗って戻ってきたのでした。

わたしがここなら外れないだろうと思ったお店は、あとで調べてみたら、やはりミシュランの一つ星。
こんどはお腹の調子を万全に。リベンジしなくては。
泡にまみれたかった・・・。(シャンパン、利き酒もいいな)

まだ続きます。
次回は、外国人向けの料理教室、そしてアイロニーパリ店でのお話。

 

パリ 自己研修旅 part4 (由美先生レッスンコンポジション)

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

斎藤由美先生のレッスン、続いてはコンポジション編です。

ブーケドマリエ、シャンペトル(ヴァンソンレッスン)と続いて、次はコンポジション。ここで言うコンポジションとはアレンジメントのことです。
パニエ(かご)を使った大きなコンポジションを習いました。

ディプロマでも必ず毎月作っていたのですが、オアシスセットに手間取りました。((;^_^A
やはりここをもたもたしていてはいけない。どんな形でもスパッと一発で。

個人的には一番コンポジションが安定していると思いますが、季節によってどんな花材でも美しく作れなくては意味がありません。
一期一会。どの花材もだいじに。いかして使わねば。

トスカーナ在住の熊澤華子さんのアニマ。ローズバッドへ遊びに来ました。わたしのは016.名前はクエル
どこから見ても美しくなくてはいけません。回しながら。そして風が通るように。ユーチャリスの茎とほかの花材をなじませます。

この日はあじさい(純白)、サンザシ、ビバーナムコンパクタ。(ガマズミです)それからユーチャリス。
バランスを見ながら、高さをかえ、角度をみながら作っていきます。
枝を見て、どこに入れたらいいのか判断する。
花の入れ方ひとつでやぼったくもなる。

あじさいはそういう意味では埋めにも使えるので、白いかたまりにならないように。

通称幸運が訪れるという椅子。最後に胡蝶蘭が入りました。

このアレンジメントには表も裏もありません。斜めからも、横からも確認し、完成します。
この時期の白とグリーンは爽やかで。季節を問わずに人気のある組み合わせですが、アジサイとユーチャリス。どちらも好きです。そして、肉厚のサンザシの枝。陰影をもたらし、さらに加えるビバーナム。

この日のローズバッドの投げ入れ。
ヴァンソンレッスンのデモを見学させていだたきました。全部ローズドジャルダン。シャンペトル。見事です。

さて、このアレンジを作っている時は月影先生(由美先生)の指導のもと、あけみはもはや「●●」の仮面をつけていた。
状態。
満足げな先生と弟子。(違います)
そして、京都の有名カフェのスターダストがパリにて紹介されるというオープニングエキジビションという夢のようなイベントに、ご相伴させていただきました。

その前に、由美先生とご一緒したT様とこちらへ。リニューアルしたクリヨンのバスルームはこちらでそろえているという1803年創業のBULY。知っていはいたものの、入れると思わずきょろきょろ状態。欲しいものがたくさんあります。
画廊に、京都のスターダストが。18時から映画を上映するという時間に間に合うように行きましたが、そこはフランス。18時半すぎからスタートです。美味しい水だしの緑茶を(奈良の)ごちそうになりました。

フランス人に、わかるのかな。と思うような哲学的な品物も多く。そしてほとんどが売約済みでした。石が気になりしばし石談義。

由美先生に、翌週「ブーケロン」のレッスンをお願いしたところ、快諾していただけました。
一番基本の、そして教える機会があるだろうシンプルなブーケロン。
フランスを出発前にどうしてもおさらいしておきたかったのです。

まだまだ続きます。
次回は、地図を使わずにスターダストへ戻って来てしまった話と、行き当たりばったりのTGVの旅をアップします。

翌日。朝日が美しい窓辺のわたしのコンポジション。