2018年冬のパリ研修 part2

アネモネのブーケを束ねた後も、由美先生のレッスンは続きます。
左岸、6区のサンジェルマンデプレ、オデオン座の前にあるローズバッド。

次は、ホームパーティで楽しめる、そしてお客様にも作って気軽に作って持ち帰ってもらえるものを。
お花を日常に、そして簡単なのに美しい。
お客様を招くことも多いので、とっても勉強になります。

ノエルのParis。色と花材も忘れないように。そしてSFで手に入るもので作れるように。
その日夫はヘアカットと、アンヴァリッドへ。

そしてもう一レッスン。
テーブルやパーティ装花に。
コケボクで。

コケボクとパフィオ。
モダンな花器にいれた投げ入れ。

パフィオ(蘭)の向き、表情、枝の美しさを考えながら、作っていきました。

斎藤由美先生のレッスンはお花だけではなく、人生を楽しく美しくあるにはどうするべきなのか考える機会を与えてもらえます。

テーブルアレンジ、気軽に家に飾れたら笑顔になりませんか?
何気ない1日でも、美しいものに触れ、感じることは、気分を明るくしてくれます。

そして私自身がこれからどういう人生を、海外で過ごしたらいいのか。
5月のParis研修ではそこまで考えなかったことも、SFに戻ってきてからじっくり考えています。

長かった1日はまだまだ終わりません。
この2つのレッスンのあとに、ヴァンソンレッスンになります。

2018年冬のパリ研修 part1

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

冬のParisで、冬の花を束ねたい。
そんな夢をかなえてきました。弾丸でSFから。

レッスン当日のランジス市場で由美先生とひとめぼれしたアネモネと繊細なコケボクのシャンペトル

パリ在住フローリストで私の師でもある斎藤由美先生。
ご多忙の由美先生のご好意でぎゅっと詰まった一日になりました。
朝からヴァンソン号でランジス市場へ。
ヴァンソンレサール氏の仕入れを間近で見るチャンス。
そして、その日ランジスで一番のアネモネを由美先生が「とてもきれいね!」と。
コケボクの大枝がまるで霧氷のようでした。

そんな極上の花材で、わたしが束ねることになるとは!夢だけど夢じゃなかったのは写真で。(アネモネ好きの私、良い感じで緊張してました)

オデオン座の外階段。
バランスがとれているので、どの角度からも自立し、どこから見ても美しいブーケです。

アネモネとコケボクを傷つけないように、クッションにクリプトメリアをひっそりと使っています。

このシャンペトルブーケ。
由美先生から的確に手渡される花材を、美しさを損なわないように束ねました。
高低差、自然の美しさ、花の向き。
難しい花材でしたが、由美先生に(そして日本のラフィネレフルールの金山幸恵先生に)ほめてもらえたら・・・などと思ったのは出来上がってから。
美しく、自然に、そして私らしく。束ねました。

斎藤由美先生のレッスンでは、花のことはもちろん写真の撮影、構図なども丁寧に教えてくださいます。
それだけではなく、由美先生撮影のブーケを持ったポートレート写真を見返すたびに、当社比200パーセント・・・と感動します。

コケボクは、苔木とも書きます。
苔むした枝。冬のパリスタイルには欠かせません。

レッスンの写真はまだ続きます。

パリ 自己研修旅 part8 ( 由美先生レッスン)

今回で、一応目的のお花のレッスンは最後。
パリに来て、もう一回レッスンをお願いしたいと斎藤由美先生に申し込みをしました。
ご多忙なところを受けてくださってありがとうございました。

この日のローズバッド 窓に映りこむ街並みも美しく。名残りのオデオン広場。

お願いしたレッスンは、普段から教える機会の多いであろう基本のブーケロン。
一発でぴたっと決めるスパイラル。
見られて美しいしぐさなど、由美先生から学びつつも、自分が出来なければ意味がありません。

今日のお花は、白のシャクヤク。小判草。そしてフランボワジエ。

これは×。はい。もう×・・・。
まず私が、組んでみます。ごまかせない花材。シンプルで美しいから余計に。
一緒にレッスンを受けていたちーちゃんこと澤田千晴さん。金山幸恵先生の大阪でのアシスタントをされています。芍薬30本のシャンペトル!

この日は、はじめまして。のちーちゃんこと澤田千晴さん。
raffinee les fleurs、金山幸恵先生の大阪アトリエのアシスタントをされています。
ラフィネの大阪アトリエで行われた感謝祭の翌日のフライトでパリ入り。
グアックス社の花瓶を使ってのレッスンを行っています。
今更新されたブログを見ていたら、美味しそう!!なお料理が。
ちーちゃんのお料理のお写真も、お花と同じくらい好きです。
そしてご本人にもお会いしていないうちから、とても会いたくて、初対面で告白をしては引かれてしまう思い、黙っておりました。

そんな千晴さんはわたしの隣でしゃくやく30本に枝少々、そしてフランボワジエ少々のシャンペトル。
わたしのブーケロンも内心ひょえーっと思いながら(だって、シンプルだから。失敗できないし、まさかブーケロンもできないの!?のあけみにはなりたくない。いや、なってしまうかも。)、束ねました。
このシャンペトルの難易度の高さはもう、隣で見ていてもドキドキ。

私が束ねた後、由美先生が見本を。
それはマジックのようにピタッと、美しく、そして花への気配りから、美しく魅せるこだわりまで。

もう何度もレッスンをおかわりしたくなる。
でも、一度アメリカに帰らねば。そんな気持ちで束ねたわたしのブーケロン。

シャクヤクのブーケロン。器はグアックス社のもの。

恒例の撮影に外に。とても良い天気で、気持ちが良い青空。そしてもうすぐ夕暮れ時のオデオン広場。

千晴さんのシャンペトルと。窓にうつるパリの建物。
自転車に乗っけて。絵になります。

由美先生、レッスンをありがとうございました。
千晴さん、ご一緒できて楽しかったです。またお会いできますように。(なにわのParis、幸恵先生のアトリエでお会いできますように)

この日は日差しが強くて、お化粧もしてない状態。でも、由美先生のあけみを撮影したら世界一。はここでも証明。
シャンペトル。壁の質感も含め、美しい写真が撮れました。
同じ構図で。ブーケロンだとこうなります。

このパリ花研修旅。
由美先生のご好意で、見て感じて、歩いて、実際に触れて、花の楽しさを見つめなおす時間になりました。
やっぱり花は美しく、だからこそきちんと向き合って。その魅力を伝えたい。
パリは刺激的で、まだまだ歩いてみたい。

もっと深く。
もっと潔く。
そして、もっと伝えたい。

違う季節も見てみたい。

パリへは直行便であればそれほど時間はかからないこともわかりました。
無駄遣いをせず、必ず忘れないうちにパリへ。

次回は番外編。あけみパリで帽子をセミオーダーしてみた。と美術館やちょっとした話題を。でおしまいです。

 

 

パリ研修中です。(速報レポート)

やっと念願の5月のパリに来ることが出来ました。
パリスタイルのお花を習い始めてからは、初めてです。
パリは季節ごとに魅力があって、私も何度か来ていますが、5月のパリは初めて。
バラ(庭咲きのバラ)と、シャクヤク、そしてベリーが出てくる頃。

今回はグルメはなるべく封印して、斎藤由美先生、ローズバッドのヴァンソン・レサール氏のレッスンを受けることと、ランジス市場。人気の北マレ、マレ地区探索。
美術館や城壁めぐりをしようと思っています。一人旅です。

ヴァンソン・レサール氏のレッスン。ローズドジャルダン、フランボワジエ、シャクヤク。

フォトジェニックな町並み。
到着翌日は、さっそく由美先生からブーケドマリエを。シャクヤク、ビバーナム、カラスムギ。

夕暮れのサンジェルマン・デ・プレ ブーケドマリエとともに。

実は久々のブーケドマリエ。
でも素敵なブーケが出来ました。

この旅でたくさん経験したことを、フレッシュなうちにアップしたいと思います。
でもまだまだ続きます!

全力で楽しんでいます。

ヴァンソン・レサール氏 デモンストレーション 追記

昨夜のアップのあと、まだまだ素敵な写真と出来事が満載なことに気が付いて、
ご報告いたします。

インターコンチネンタル大阪でのヴァンソンさん(とカジュアルにお呼びすることをお許しください)レッスンに参加してから2年数か月になりました。
食いしん坊の私はランチタイムも楽しみなのです。

前菜はサーモンのタルタル。ビーツの赤、鱒子のプチプチ。爽やかな一品です。タルタルは、この1年で、いろいろな「タルタル」が流行っているので、サーモンでも違和感無しです。

前菜はキャプションにも紹介した通り、サーモンのタルタル。
色は赤。そして、鱒の子の赤のプチプチの塩味と、ビーツ(だと思います)の酸味との組み合わせ。
タルタルといえば生肉。もちろん大好きですが、ここ何回か、サーモンや真鯛、生のエビのタルタルなどをいただくこともあり、最近のトレンドだと思います。

これはとても良いアイディアでした。簡単なスワッグを作って、箱に(ローズバッドの)いれていきます。
私たちのテーブルはイブピアッチェ。乙女の皆様の歓声があがります。

各テーブルには、ローズバッドの箱がおかれ、箱の中にスワッグを(ユーカリポポラスと銀葉アカシア)入れます。
それだけでもかわいらしいのに、ヴァンソンさんが各テーブルに違う花を入れて完成。

グロリオサ。べースが合わせやすい色なので、何色でも映えます。
満開の大輪のアネモネ。
バンダの紫。ぐっと大人っぽく

このアイディア。とてもナイスで、テーブルに連帯感が生まれると思いました。

温製のコーンポタージュ。ピスタチオをアクセントに。

次は温製のポタージュです。サーブされてくるメニューすべてが、彩りとポイントポイントに使うアクセントにこだわっています。

ブレッドも美味しい。そして遠目からも美しい花。
ポークロースト。美味しくて、食べてから撮影していない!ことに気が付いて。柔らかくジューシーでした。

お食事の間には、床に置かれたピラカンサスの大木や、プラタナス、伊賀風樹をヴァンソン様(ついに様と!!)がいけこむ様子を。写真を撮影したり、食べたり、見たり、ととても脳が活性化される時間でした。(お口に入れ忘れるぐらい見惚れています)

大輪のダリア(らららと黒蝶)でひきしめて。
白いグロリオサも効果的に。自分の背丈よりも大きい大作で、天井の高さも計算されています。

デザートはチーズケーキ。ライム風味です。
エディブルフラワーにはビオラを。各々違うビオラが載っていて、かわいらしかったです

ライムとオレンジ。散らしてあるのは食用菊。私のビオラは薄い黄色と紫のバイカラー。

食用菊、お浸し以外でいただくのは久しぶり・・・かも。でもこうやってあしらうと「お花の会」にふさわしいと思います。

お食事も美味しく、そして「華のある食卓」とおもてなしを堪能しました。

デモ2作品目の投げ入れ 
16日はノエルのレッスン。ローズバッドのボワット(箱)に森を再現。

上のボワット(ボックス)は、前日のノエルのレッスンの2つめ。
作品は同期生の香織さんのものを撮影させていただきました。
小さい箱の中に物語が生まれています。
本当にステキ。
どこから見ても美しい。
香織さん撮影させてくださってありがとう。

至福の時間でした。

 

ヴァンソン・レサール氏のデモンストレーションに参加して。

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

11月16日、17日とパリのトップフローリストであるヴァンソン・レサール氏のレッスンとデモンストレーションが大阪のインターコンチネンタルでありました。

私は17日のデモンストレーションに参加しました。
久しぶりにお目にかかるヴァンソン氏。何時も素敵な方ですが、
やはりお会いするとぽーっとなってしまいます。

こちらに参加者一人ずつ渡されたオーナメントをかざっていきます。
ヴァンソン氏と由美先生。これからデモの始まりです。

前の位置に座ることができたので、もうしっかり目に焼き付けねば。ヴァンソン氏のお気に入りのBGMが流れる中、由美先生のたおやかな美しい日本語での通訳に、エレガントな気分が高まります。

出番を待つ花材たち。
デモ一作目。白のラナンキュラス。ビバーナム、フウセントウワタ、それに効果的に配置されたパフィオ

扱いが難しいフウセントウワタの使い方。
ビバーナムを配しつつ、たくさんの(30本近く)大輪のラナンキュラスを束ねていきます。
思わず参加者から声があがった、「パフィオ」の使い方も。

洗練されたブーケラフィネ。使っている色は2色。花材もシンプルです。

二作目は、大きな投げ入れ。
紅葉ヒペリカムとダリア、もちろん裏側も、側面も隙がない美しさ。ローズバッド大阪店の伊賀店長が提案した「白のグロリオサ」を効果的に使っています。(あまり白いグロリオサはランジスでは見ないそうです)
色の組み合わせと、おおらかでありながらエスプリを感じさせる圧倒させられる投げ入れでした。

投げ入れ。グアックスの器もマッチしています。
白いグロリオサ(シロリオサ、蝶のようです。
完成した投げ入れ。角度によって表情が違います。

三作目は、ヴァンソン氏が得意とするブーケ・フォイヤージュ
葉物をふんだんに使い、葉と枝が主役です。
見ていて、ああ、この組み合わせで私も束ねてみたい!!と思わずにはいられませんでした。

制作途中のブーケフォイヤージュ。 爽やかで、かつ品があります。大きさがわかるでしょうか。
出来上がりです。大ぶりで、でも葉の先端まで美しいです。

ときおり、冗談も飛び出すおちゃめなヴァンソン氏。
また、ローズバッド大阪店のみなさまのナイスなアシストが光ります。

お食事をいただきながら、「枝物の魔術師」ともいわれるヴァンソン氏の作品を。
伊賀風樹
プラタナス
ピラカンサス
とても大きな枝をどんどん(どんどんスタイルとご自身でもおっしゃいますが)大きな花瓶に。

朱色、真っ赤な見事なピラカンサス
伊賀風樹。かわいらしい実もついています。
実がかわいらしいプラタナス

こちらがどうなったかというと・・・

何メートル?と思うような大きな秋の森が。

参加して感じたこと。
ヴァンソン氏も由美先生もとても有名な方なのに、決して偉ぶらない。そしてお二人とも、動作がエレガントです。

花材を愛し、美しく魅せるということ。

スタッフをきちんと育てるということ。

強行軍だと思いますが、(広州、東京、そして大阪の旅です)お疲れを感じさせず、終始温かい空気が流れていました。

どこから撮影しても。一部分でもこれだけの美しさ

ディプロマ二期生の方や、先輩方。同じテーブルでご一緒したお花を愛する新たな縁にも。

本当に感動でドキドキ、こころが満たされる時間でした。

そしてこの日はこれだけではなかったのです。

由美先生のお部屋でのディプロマ修了証を。
このお話は続きます。