ヴァンソン・レサール氏のデモンストレーションに参加して。

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

11月16日、17日とパリのトップフローリストであるヴァンソン・レサール氏のレッスンとデモンストレーションが大阪のインターコンチネンタルでありました。

私は17日のデモンストレーションに参加しました。
久しぶりにお目にかかるヴァンソン氏。何時も素敵な方ですが、
やはりお会いするとぽーっとなってしまいます。

こちらに参加者一人ずつ渡されたオーナメントをかざっていきます。
ヴァンソン氏と由美先生。これからデモの始まりです。

前の位置に座ることができたので、もうしっかり目に焼き付けねば。ヴァンソン氏のお気に入りのBGMが流れる中、由美先生のたおやかな美しい日本語での通訳に、エレガントな気分が高まります。

出番を待つ花材たち。
デモ一作目。白のラナンキュラス。ビバーナム、フウセントウワタ、それに効果的に配置されたパフィオ

扱いが難しいフウセントウワタの使い方。
ビバーナムを配しつつ、たくさんの(30本近く)大輪のラナンキュラスを束ねていきます。
思わず参加者から声があがった、「パフィオ」の使い方も。

洗練されたブーケラフィネ。使っている色は2色。花材もシンプルです。

二作目は、大きな投げ入れ。
紅葉ヒペリカムとダリア、もちろん裏側も、側面も隙がない美しさ。ローズバッド大阪店の伊賀店長が提案した「白のグロリオサ」を効果的に使っています。(あまり白いグロリオサはランジスでは見ないそうです)
色の組み合わせと、おおらかでありながらエスプリを感じさせる圧倒させられる投げ入れでした。

投げ入れ。グアックスの器もマッチしています。
白いグロリオサ(シロリオサ、蝶のようです。
完成した投げ入れ。角度によって表情が違います。

三作目は、ヴァンソン氏が得意とするブーケ・フォイヤージュ
葉物をふんだんに使い、葉と枝が主役です。
見ていて、ああ、この組み合わせで私も束ねてみたい!!と思わずにはいられませんでした。

制作途中のブーケフォイヤージュ。 爽やかで、かつ品があります。大きさがわかるでしょうか。
出来上がりです。大ぶりで、でも葉の先端まで美しいです。

ときおり、冗談も飛び出すおちゃめなヴァンソン氏。
また、ローズバッド大阪店のみなさまのナイスなアシストが光ります。

お食事をいただきながら、「枝物の魔術師」ともいわれるヴァンソン氏の作品を。
伊賀風樹
プラタナス
ピラカンサス
とても大きな枝をどんどん(どんどんスタイルとご自身でもおっしゃいますが)大きな花瓶に。

朱色、真っ赤な見事なピラカンサス
伊賀風樹。かわいらしい実もついています。
実がかわいらしいプラタナス

こちらがどうなったかというと・・・

何メートル?と思うような大きな秋の森が。

参加して感じたこと。
ヴァンソン氏も由美先生もとても有名な方なのに、決して偉ぶらない。そしてお二人とも、動作がエレガントです。

花材を愛し、美しく魅せるということ。

スタッフをきちんと育てるということ。

強行軍だと思いますが、(広州、東京、そして大阪の旅です)お疲れを感じさせず、終始温かい空気が流れていました。

どこから撮影しても。一部分でもこれだけの美しさ

ディプロマ二期生の方や、先輩方。同じテーブルでご一緒したお花を愛する新たな縁にも。

本当に感動でドキドキ、こころが満たされる時間でした。

そしてこの日はこれだけではなかったのです。

由美先生のお部屋でのディプロマ修了証を。
このお話は続きます。