2018年冬のパリ研修 part2

アネモネのブーケを束ねた後も、由美先生のレッスンは続きます。
左岸、6区のサンジェルマンデプレ、オデオン座の前にあるローズバッド。

次は、ホームパーティで楽しめる、そしてお客様にも作って気軽に作って持ち帰ってもらえるものを。
お花を日常に、そして簡単なのに美しい。
お客様を招くことも多いので、とっても勉強になります。

ノエルのParis。色と花材も忘れないように。そしてSFで手に入るもので作れるように。
その日夫はヘアカットと、アンヴァリッドへ。

そしてもう一レッスン。
テーブルやパーティ装花に。
コケボクで。

コケボクとパフィオ。
モダンな花器にいれた投げ入れ。

パフィオ(蘭)の向き、表情、枝の美しさを考えながら、作っていきました。

斎藤由美先生のレッスンはお花だけではなく、人生を楽しく美しくあるにはどうするべきなのか考える機会を与えてもらえます。

テーブルアレンジ、気軽に家に飾れたら笑顔になりませんか?
何気ない1日でも、美しいものに触れ、感じることは、気分を明るくしてくれます。

そして私自身がこれからどういう人生を、海外で過ごしたらいいのか。
5月のParis研修ではそこまで考えなかったことも、SFに戻ってきてからじっくり考えています。

長かった1日はまだまだ終わりません。
この2つのレッスンのあとに、ヴァンソンレッスンになります。

パリ 自己研修旅 part9 (番外編)

ついに番外編。
ここまでお付き合いくださってありがとうございます。

オルセー美術館 大時計。裏側から、逆光の撮影。

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

今回の旅は、目的は花。
でもそれだけではつまらないので、美術館巡りをしたり、ただ公園でぼーっとしたり、スーパーで買い物をしたり。雑貨屋さんものぞいて。
古道具市もいろいろなところでやっているので、見つけたときは見て回りました。

美術館は、オルセー、オランジェリー、パリ市立近代美術館、そしてドラクロワ。
オルセーはアールヌーヴォー、アールデコ期の家具や調度品も見ごたえがあり、印象派の絵画ももちろんですが、好きな美術館の一つです。
そして、駅舎を改築したというところも、萌えポイント。特にこのシンボリックな大時計。それから上の階から見通してみると、いたるところに金属の装飾、柱の装飾が時代を感じさせます。

パリ市近代美術館も、家具、装飾コレクションには定評があります。
近代絵画も含めて、家具とガラス。時間がたつのを忘れてしまいそうです。

今回、時間があればローズバッド近くのリュクサンブール公園のベンチに座っていました。
街歩きで見つけたアパルトマンの表玄関の鉄格子。この玄関は、昔馬車で乗り付けて中に入れるようにとても大きな扉になっています。

趣味の食器やアンティーク、ビンテージの品。つい手が出そうになったのですが、スーツケース(は余裕ありですが)を持ち歩くときに、階段などでぶつけてしまったら・・・と思い、割れ物には手を出さないと決めて。
今でも残念だったのは、刺繍の施されたカトラリー入れ。それと素朴な飾り皿。(絵付けからみると1910年ぐらいのものだと思いましたが、説明を聞いたら少し後のものでした)

パリでしてみたかったことに帽子のセミオーダーがあります。
ラ・スリーズ・シュ・ル・シャポーへ。La Cerise Sur Le Chapeau

6区のサン・シュルピス近く。サンジェルマン・デ・プレからも遠くはありません。

お店に入ると色とりどりの見本とリボンが。悩ましい。
秋冬のフェルト地。帽子が明るめなので、リボンは控えめに。私は目の色が茶色でも明るい(らしい)ので、肌色も良く見える暖色系がいいそうです。
  1. 帽子の形と素材を決める。(6種類ぐらいあるのかな。)素材は夏用のストロー、それ以外のフェルトです。
  2. 自分の頭のサイズを測ってもらう。
  3. 色を決める。ここで、たくさんある色(ベースは60色近く。サイズによってはすぐない場合もあります)から何点か。私はブルーグレーのシックな色、彩度の低めなサーモンオレンジをお願いしてみました。
  4. わたしの選んだ形で、在庫がある色からお願いしたのに近い色を持ってきてもらいます。(頭のサイズの関係で、必ずしもない場合が。そして、小さめよりは1cmか2cm大き目なら、ぴったり直してもらえます)
    選んだ色そのものが良いのなら、翌日の来店でできますよ。と説明を受けましたが、そうするとまた悩むことになるのでここはきっぱり当日仕上がりに。
  5. 帽子の色が決まったところで、本体に巻くリボン。それからワンポイントに入れる細めのリボンを決めます。
    リボンは80色、もっとかもしれません。ラメあり、微妙な色で紺だけでも何色も。という悩ましい展開。
  6. お店の方のアドバイスで、顔色が良く見える明るい色の帽子にしたため、リボンはグレーで、少しピンクが入っているグレーにしてみました。
    ワンポイントはフューシャピンクにワイン色を加えたような色。
  7. そして、夏用の帽子も購入。こちらはたまたま店頭にあった季節ものの既製品ですが、マダガスタル島のラフィアを編んだもので、折りたためるとのこと。
    もう残りが少なくなってきているので、フィットするサイズの在庫を出してもらってそこから選びました。(リボンなどは選べません)
  8. あとはお支払いして、出来上がる時間に取りにいけばOK.週末は一日かかることもありますが、私は1時間ちょっとで出来上がりました。
    それを見越して、開店直後にお願いしたので。ちょっとお茶などして街歩きをしていたら、すぐです。
    出来上がったら、かぶったところを見てもらって、微調整しておしまい!
  9. つばの広いマダム帽も気になりましたが、ベレーがかっこよさげでした。フランス軍っぽく、斜めにかぶったらいいのかも。次回も行かなくては。

きちんとした帽子は久しぶり。(もしかしたら小学校の制服の帽子以来?)防寒用、日差し除けなど、実用の帽子ばかりでしたので。
頭がそう小さいわけではない私ですが、似合う気がする!
特に夏用のラフィアの帽子は、SFの紫外線防止に一役買っています。風通しもいいですし、サイズもぴったりなので風に飛ばされません。(とはいうものの、クリップつけたほうがいいのかな、と、とたんに無くさないような工夫をしたくなる私。かっこ悪いのでつけていませんが)

全身です。勇気あるなぁと思わないでくださいね。こちらが夏の帽子。ベージュのリボン。ワンポイントはピンク。
買い物の後ドラクロワ美術館へ。今の時期中庭がおすすめです。

長かったパリのお話もこれでおしまいに。

今回は、日本に帰国するのではない、というのがプレッシャーでした。
パスポートを紛失したら、日本には大使館で申請すれば帰れる。けれども、アメリカに帰るということで、パスポートを再発行してもらったら、フランスのアメリカ大使館にビザをお願いしないといけない・・・。というのは並大抵のことではないと思ったら、パスポートだけは。という気持ちが強く。

実際、今後そうなった場合(第三国からのアメリカ再入国)、一番早いのは日本に戻って(航空券は自腹ですが・・・)、旅券を再発行して、アメリカ大使館に再度発行してもらうのが現実的なのか。航空券の日程を変えてもらって、旅先で処理してもらうのがいいのか、どちらにしても大変だろうと思うので。パスポート用の写真を持っていくのと、ページをパウチして持ち歩くのも忘れないようにしようと思います。

次回以降、アメリカから出国するときも、油断せずにいこう。無事家に帰るまでが旅行です。

おつきあいくださいましてありがとうございました。

パリ 自己研修旅 part7 ( Jardin du I’llony Paris )

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

だいじな方へ。お任せのブーケをアメリカから注文。南青山店からの発送でした。

アイロニー南青山店を利用することも多く、オーナーの谷口さんがパリ店をオープンしてから、一度はパリ店にも寄ってみたいと思い、おじゃましました。

SFに来てカメラの講座を申し込もうとしたところ、「望遠」「風景」「メーカー指定」のことが多く、また専門的な用語を早口で英語で言われても急には対応できないかな・・・と弱気に。
F値、露出、シャッタースピードなど、風景と花ではまた違ってきます。写真についてもレクチャーしてもらえたらとお願いしました。

パリ店は、2号線のビクトル・ユーゴー駅からすぐ近く。

ガーデンローズとエレムルスがお出迎え。
アイロニーらしい。グロリオサ。

谷口さんとお会いするのはちょっと久しぶりでした。
サンフランシスコから行きますというのは、前もって連絡しておきましたが。
まさかわたしもサンフランシスコに住むことになるとは、前にお会いした時には思ってもいなかった訳で。
ぎりぎりまで(3月)仕事をしていたうえでのアメリカ暮らし。
まずは、今の近況を話しつつ、レッスンを。

イブピアジェ、クレマチス、ビバーナム、フランボワジエ 小判草

このブーケのあとに、組みなおすので、ネトワイエは控えめに。
組みなおしたブーケは、その日の夜お会いする知人の奥様へのプレゼントに。とするつもりで。

カメラをむけるといつもの谷口さんスマイル。これは作り変えたあとです。
タイツリソウ。かわいいです。そういえばサンフランシスコの市場だと、私の行く時間は売ってないかも。

プチスタージュ(短期研修生)コースの方もお店にいらして、水揚げや装花をされていました。
日本の芦屋、青山と共通する香りがするパリ店。
パリのお客様を見ていると、己の好みがしっかりしている。と思わずにはいられません。
こういう花器だから、この花が。ときっちりリクエスト。
わたしならなんとなくしゃくやく♪にしようかな。と思うところで、きっぱりと咲き加減。色、フォルムまで納得してからお求めに。

刺激的な毎日だろうと思います。

初夏のエレムルス。そしてわたしのブーケ

ビクトル・ユーゴー駅付近は、治安もとても良く、ちょっとしたスーパー(モノプリのコンビニ版)もあります。ショコラティエやレストランも。
ゆっくり探索してみたいエリアです。

あまりにエレムルスがツボで。影をいかしてみたり。
中庭をお借りしてドアの色と、マッチングしたり。

季節は確実に進んでいることを感じながら。
谷口さん、お忙しいなか、いろいろとお心遣いありがとうございました。
2ショット忘れましたね☆

ガーデンローズ越しの。この椅子は使える椅子でした。

次は、由美先生にお願いした追加レッスン。そして、反響のあった帽子のセミオーダー。

滞在先を変えた私。
地下鉄の始発駅なので、座って乗り換えできるのは、ストレスが減ります。(ひったくり、スリなどのリスクが立っているよりは軽減)
わたしもあまり知らないエリアだったのですが、割とディープなところでした。
駅から降りるとすぐのホテルはとても快適で、冷蔵庫が部屋にあれば完璧です。
レストランに力を入れているので、お食事はそこで。というのも。
ショッピングセンターのローカル感。なんとなーく暗いスーパー。
観察していると飽きませんでした。

なんでも楽しむことが旅の秘訣。
いろんな経験をするのが今回の研修の目的。

 

 

 

パリ 自己研修旅 part6 (お料理教室編)

さて、次の話。
サンフランシスコでホテル住まいをしていたときに、 Airbnbのダイレクトメールが良く届くようになりました。(Airbnbは民泊システム。ここを通してサンジェルマンデプレのアパルトマンを予約したため)
パリでの滞在を面白くするために、
といった日本だとtabicaのような一日、または半日の体験ツアーがいくつも紹介されているのです。

今日もいい天気。待ち合わせ近く。

八百屋さんを見ながら。

いくつか面白そうだなと思った中に、フードジャーナリストが案内するマルシェ、自宅でのお料理教室。そしてランチ。というものがありました。
アメリカ人(外国人)向けに、どんなレッスンをするのか興味があり、申し込んで。
ホステスのエレノアさんは、イタリア人。(おばあ様がフランス人で、フランスに住んで20年以上)
今日のメンバーは、アメリカ人(カルフォルニア、サンディエゴから。ケンタッキーから)ブラジルのサンパウロから。イギリスから。スイスから。そして私です。

まずはカフェで各自自己紹介。

ice breaking time
エレノアさんから、ではまずフランス語でこのバゲットを1つください。を全員で練習して、参加者の一人が買うところです。

フランス語でパンを買ったことがありますか?の質問にいいえ、と口々に。
ではみんなで練習してみましょう。とゆっくりと繰り返し、選ばれた人が買いに行きます。ちゃんと横で見守っているエレノアさん。

八百屋での買い物も。ここで私が平たい桃の質問をしました。桃にこだわる私。
限られた季節しか出ない。そして美味しい桃とのこと。普通のももはここまで甘くなく、当たり外れが少ない桃という、由美先生から説明を受けた通りのお話でした。
野菜などを選ぶコツ。一人一品買い物をして、歩きながらアパルトマンへ。そのときも歴史的説明や、お店などのレクチャーが入ります。

日本人と違って、ストレートに感情を表現するみなさん。食に関しては、それぞれのお国柄もあり、野菜は選べば外側だけむいたら洗わなくても。という説明に、日本では?と問われる場面もありました。

エレノアさんのアパルトマン。螺旋階段の一番上ですが、私の宿泊先の螺旋階段はこの1/3・・・
美しいアールデコ期のアパルトマンです
ドライのアジサイなど、さり気なく。

室内はとても見ごたえのある調度品。
手を洗ってから、キッチンで説明を受けながら、各自仕事を振られていきます。
玉ねぎのみじん切りの涙が出ないコツ >日本人主婦はお手の物。なのでわたしはパスということに。
ベルペッパー(パプリカ)の中身の白いところは必ず取る。
卵黄と卵白を分ける。・・・これは私、みんなできないかと思っていました。が、全員出来たので内心驚いています。

これはデザート。卵黄に砂糖を。
サラダ ブランシュを盛り付けるところ
付け合わせ。と買ってきたbaguette

手伝っているうちに、わいわいと垣根が取れていき、楽しい時間になりました。
エレノアさんの手順はとてもシンプル。
そして、昔ながらのフォークやスプーンで作れるようになっています。
それは、どこでお料理をしても、いつでもどこでも、フォークやスプーンならあるから。計量も楽でしょう?と。
それはとても腑に落ちる説明でした。

メイン。骨付き鶏のグリル。
サラダを取り分けています。が、このサラダは家ですぐ作ってみました。(鶏もです)フェンネルの使い方。アニスシードと花椒の組合せが実にエキゾチック

 

サンフランシスコに戻って、まず習ったサラダと鶏肉のグリルは作ってみました。サラダに関しては、食材のなかにいくつか「ほぉー」となる蘊蓄の素材が入っており、普通の白カビチーズにしないところが、盛り上がるようになっています。ほかにも、ここでこう使うのか、と参考になるところがたくさんありました。
決して難しくはない。でも、失敗はないレシピ。
どんな人でもお料理が好きならば作りたくなる。そんな構成になっています。

デザートはいたってシンプル。でもこれをアンティークカップで出すところがすてきな演出です。

生卵を安心して食べられないアメリカでは、このデザートに少し工夫をしてみないといけませんが、シンプルでとてもおいしいデザートです。

食事をしながら、パリで何をした?などお互いのことを話しているうちに、「寿司は握れるのか?」とみんな興味津々で私に尋ねます。(エレノアさんは笑っていました)
寿司といっても巻きずしなら。でも握り寿司というのは、職人の仕事。と答えたり、エレノアさんは、今からお話しする美味しいビストロやガレットのお店、たしか東京にはあるのよね?と。名前を伺ってみたら、
あります。と話しました。
すると、メンバーから「それならラーメンも寿司もフランス料理もあるなら、東京に行くといいね」って、言われてしまい。
その時はわたしもAirbnbのホステスデビューかな。と冗談も。

楽しくて、これぞ滞在型体験の面白い経験ができました。

この次はアイロニーパリ店、訪問です。(まだ続くのか、と思わずにおつきあいくださいね)

パリ 自己研修旅 part4 (由美先生レッスンコンポジション)

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

斎藤由美先生のレッスン、続いてはコンポジション編です。

ブーケドマリエ、シャンペトル(ヴァンソンレッスン)と続いて、次はコンポジション。ここで言うコンポジションとはアレンジメントのことです。
パニエ(かご)を使った大きなコンポジションを習いました。

ディプロマでも必ず毎月作っていたのですが、オアシスセットに手間取りました。((;^_^A
やはりここをもたもたしていてはいけない。どんな形でもスパッと一発で。

個人的には一番コンポジションが安定していると思いますが、季節によってどんな花材でも美しく作れなくては意味がありません。
一期一会。どの花材もだいじに。いかして使わねば。

トスカーナ在住の熊澤華子さんのアニマ。ローズバッドへ遊びに来ました。わたしのは016.名前はクエル
どこから見ても美しくなくてはいけません。回しながら。そして風が通るように。ユーチャリスの茎とほかの花材をなじませます。

この日はあじさい(純白)、サンザシ、ビバーナムコンパクタ。(ガマズミです)それからユーチャリス。
バランスを見ながら、高さをかえ、角度をみながら作っていきます。
枝を見て、どこに入れたらいいのか判断する。
花の入れ方ひとつでやぼったくもなる。

あじさいはそういう意味では埋めにも使えるので、白いかたまりにならないように。

通称幸運が訪れるという椅子。最後に胡蝶蘭が入りました。

このアレンジメントには表も裏もありません。斜めからも、横からも確認し、完成します。
この時期の白とグリーンは爽やかで。季節を問わずに人気のある組み合わせですが、アジサイとユーチャリス。どちらも好きです。そして、肉厚のサンザシの枝。陰影をもたらし、さらに加えるビバーナム。

この日のローズバッドの投げ入れ。
ヴァンソンレッスンのデモを見学させていだたきました。全部ローズドジャルダン。シャンペトル。見事です。

さて、このアレンジを作っている時は月影先生(由美先生)の指導のもと、あけみはもはや「●●」の仮面をつけていた。
状態。
満足げな先生と弟子。(違います)
そして、京都の有名カフェのスターダストがパリにて紹介されるというオープニングエキジビションという夢のようなイベントに、ご相伴させていただきました。

その前に、由美先生とご一緒したT様とこちらへ。リニューアルしたクリヨンのバスルームはこちらでそろえているという1803年創業のBULY。知っていはいたものの、入れると思わずきょろきょろ状態。欲しいものがたくさんあります。
画廊に、京都のスターダストが。18時から映画を上映するという時間に間に合うように行きましたが、そこはフランス。18時半すぎからスタートです。美味しい水だしの緑茶を(奈良の)ごちそうになりました。

フランス人に、わかるのかな。と思うような哲学的な品物も多く。そしてほとんどが売約済みでした。石が気になりしばし石談義。

由美先生に、翌週「ブーケロン」のレッスンをお願いしたところ、快諾していただけました。
一番基本の、そして教える機会があるだろうシンプルなブーケロン。
フランスを出発前にどうしてもおさらいしておきたかったのです。

まだまだ続きます。
次回は、地図を使わずにスターダストへ戻って来てしまった話と、行き当たりばったりのTGVの旅をアップします。

翌日。朝日が美しい窓辺のわたしのコンポジション。

パリ 自己研修旅 part3 (visit)

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

記憶が鮮明なうちに。
お伝えしたいことがたくさんありますので、今回は右岸エリアのビジットと翌朝のランジス市場について。

ローズバッドでのヴァンソンレッスンを終え、そのあとは右岸コースへ。
案内してくださるのは、斎藤由美先生。
そしてアトリエYフルリールの大江由美先生と一緒に参加です。

効率よく、おしゃれなお店を廻って行けるので、とてもぎゅっと詰まった濃い時間をすごすことができますよ。

わたしが知っている北マレは、あまり治安が良い場所ではありませんでした。
マレ地区、バスチーユ地区へは、何度か行ったことがあります。そのころは、おしゃれな街というよりも、生活雑貨のアンティークや、ビンテージのお店。そして隠れた美味しいレストランがあるようなところでした。
今はパリでもおしゃれな、流行のお店が集まるエリアになっています。

バスに乗っていざ!
まずは人気のBorgo delle tovaglieへ。東京でお世話になっているmaison lou paris、守屋百合香先生のオープンアトリエで購入している製品たち。
(買い物に専念したため、写真がありません)
イタリアのお店ですが、こだわりのリネン類、それも色の展開がたくさんあります。タオル類も買い占めたい。
食器も含めて、置いてある商品のラインナップは購買欲をくすぐります。

こちらでは、テーブルクロス。サーヴィエットと呼ばれているナプキンなどを購入しました。
お支払いの時に、私が選んだグレーががったピンクとオレンジは新色よ!とのお褒めの言葉をスタッフから。

こちら、Maison Plisson
美味しい食材と、セレクトショップのお店です。生き生きとした野菜に目が釘付け。
王妃の館といわれているホテル。中庭からの眺め。ここは本当に予約の取りづらい(取れない)ホテルです。

散策にはちょうどいい季節です。
ご紹介くださった、チョコレートの美味しいお店。(日本にはまだ出店していない名店。こちらでは、チョコレートとヘーゼルナッツ入りのクリームを。)
高級で新鮮な食材や、食品のshop。Maison Plisson.
生ハムとサラミ、チーズに目が釘付け。特にサラミとトリュフ入りのチーズ。コンディションもばっちりでした。

雑貨や衣料品で有名なメルシー。ラッキーなことにリネン類がプレセールで。(もちろんメールアドレスなどを書くことが条件でしたが)
こちらでもテーブルクロスを。
ヴォージュ広場などを廻っていきます。
途中手芸やさんでセンスの良い色使いのリボンを購入。
刺繍やカルトナージュをされる方なら垂涎の品ぞろえのお店。

おしゃれカフェ。ローズバッドが装花。確かにかっこいいカップルが多かったです。
メルシーの中庭のクレマチス。すっかりメルシーはバカンスモードです。

探索の終わりには由美先生がいくつも食べ比べをしたというファラフェル屋さんへ。(ユダヤ人の食べ物で、あげたてのひよこ豆のコロッケと、フムスというお豆のペースト、たっぷりのサラダをピタパンにはさんだものを。
わたしはアメリカで何度もファラフェルを食べています。
フムスは家でも作ったりしますが、やっぱり美味しい。
まず野菜の味が濃いことと、豆。豆が違う。(使っているのは同じ豆なのに・・)
由美先生とお別れした後、紹介してもらった洋服屋さんに、大江由美先生と一緒に行ってお買い物。

翌朝はあこがれのランジス市場です。

ランジス市場は、東京で言うところの築地、大田(生花、野菜、肉類)などが工大な敷地に集まっている市場になります。
買い出し人登録をしないともちろん入れません。

おなじみ花材のふさすぐり。食用ですが、すっぱい!つやつや。
この平たい桃。おすすめです。桃産地育ちのわたしもお勧め。これはアメリカにはないのです・・・

 

青果棟をわくわくしながら見て回り、そのあとは生花棟へ。

フォイヤージュという枝、葉物の専門のところでみつけたもの。かっこいい色。
ドライでもいけそうなかわいい花。
ガーデンローズ。

市場は次の日曜がフランスの母の日でしたので、芍薬祭り。
どこもかしこも芍薬。そしてバラ。
圧倒的な広さと、商品の山。

そのあとは、資材屋さんを見て回りました。
由美先生とご一緒だと、割引価格で資材も買うことができます。夏用のリボンや缶。
それからこまごまとしたものを。
本当は大物も欲しかったのですが、SFのアパートメントの荷物のことを思うと、かさばらなくて軽いもの。必要なものだけに、と心に決めて。

右岸コースのときも感じましたが、由美先生は必ず「見逃さない」ポイントを。
フランス語だと絶対聞き逃す(いえ、わかりません( ;∀;))ところを日本語で伝えてくださるので、忘れません。
私は、旅行するとき、ほとんどツアーに参加せずに廻るのですが、専門的な場所や、精通している方に案内してもらうと、中身の濃い、そして買い忘れ、見忘れることのないギュッとつまった時間が楽しめます。

特に日本からだと日程も限られますし、おすすめします。
アメリカからでもちろん。一年に数回いらっしゃる方にもおすすめ。

ランジスへの往復では路線バスの窓から、アールデコのころの窓枠、手すり、アールヌーヴォーのころの建物。そして石積みやレンガなど。
オタク心に火がつくような萌えポイントをたくさんみつけて楽しみました。

この日の夜はYumi Saito Paris Diplomeの同期生で、一緒の曜日で受けていた小野寺さちえちゃんとの晩御飯。6月末に日本に帰国。一年って早いです。
さちえちゃんは、パリ花留学したいと金山幸恵先生のところに初めて来たときからのお付き合い。
どんどん実行し、どんどんうまくなり、パリに。

大変なこともあったと思うのに、変わらないこの笑顔。

美人すぎるさちえちゃん。かっこよく登場。
ondnesia @ odeonのインドネシア料理。エビ。辛くておいしい。

さちえちゃんと、今横浜で花屋カフェをやっている綾子さん。SLOW FARMで検索してください。手作りのかっこいお店です。相鉄線沿いにあります。
わたしの3人は一緒の曜日、一緒の時間をすごした仲間です。
ここに綾子さんがいたら、と思いました。
また横浜の綾子さんのお店での再会を祈って。

次は由美先生のコンポジションレッスン、夜のお出かけ、そして思い立ったらサイコロ旅へ。の予定です。

 

 

パリ研修中です。(速報レポート)

やっと念願の5月のパリに来ることが出来ました。
パリスタイルのお花を習い始めてからは、初めてです。
パリは季節ごとに魅力があって、私も何度か来ていますが、5月のパリは初めて。
バラ(庭咲きのバラ)と、シャクヤク、そしてベリーが出てくる頃。

今回はグルメはなるべく封印して、斎藤由美先生、ローズバッドのヴァンソン・レサール氏のレッスンを受けることと、ランジス市場。人気の北マレ、マレ地区探索。
美術館や城壁めぐりをしようと思っています。一人旅です。

ヴァンソン・レサール氏のレッスン。ローズドジャルダン、フランボワジエ、シャクヤク。

フォトジェニックな町並み。
到着翌日は、さっそく由美先生からブーケドマリエを。シャクヤク、ビバーナム、カラスムギ。

夕暮れのサンジェルマン・デ・プレ ブーケドマリエとともに。

実は久々のブーケドマリエ。
でも素敵なブーケが出来ました。

この旅でたくさん経験したことを、フレッシュなうちにアップしたいと思います。
でもまだまだ続きます!

全力で楽しんでいます。

ヴァンソン・レサール氏のデモンストレーションに参加して。

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

11月16日、17日とパリのトップフローリストであるヴァンソン・レサール氏のレッスンとデモンストレーションが大阪のインターコンチネンタルでありました。

私は17日のデモンストレーションに参加しました。
久しぶりにお目にかかるヴァンソン氏。何時も素敵な方ですが、
やはりお会いするとぽーっとなってしまいます。

こちらに参加者一人ずつ渡されたオーナメントをかざっていきます。
ヴァンソン氏と由美先生。これからデモの始まりです。

前の位置に座ることができたので、もうしっかり目に焼き付けねば。ヴァンソン氏のお気に入りのBGMが流れる中、由美先生のたおやかな美しい日本語での通訳に、エレガントな気分が高まります。

出番を待つ花材たち。
デモ一作目。白のラナンキュラス。ビバーナム、フウセントウワタ、それに効果的に配置されたパフィオ

扱いが難しいフウセントウワタの使い方。
ビバーナムを配しつつ、たくさんの(30本近く)大輪のラナンキュラスを束ねていきます。
思わず参加者から声があがった、「パフィオ」の使い方も。

洗練されたブーケラフィネ。使っている色は2色。花材もシンプルです。

二作目は、大きな投げ入れ。
紅葉ヒペリカムとダリア、もちろん裏側も、側面も隙がない美しさ。ローズバッド大阪店の伊賀店長が提案した「白のグロリオサ」を効果的に使っています。(あまり白いグロリオサはランジスでは見ないそうです)
色の組み合わせと、おおらかでありながらエスプリを感じさせる圧倒させられる投げ入れでした。

投げ入れ。グアックスの器もマッチしています。
白いグロリオサ(シロリオサ、蝶のようです。
完成した投げ入れ。角度によって表情が違います。

三作目は、ヴァンソン氏が得意とするブーケ・フォイヤージュ
葉物をふんだんに使い、葉と枝が主役です。
見ていて、ああ、この組み合わせで私も束ねてみたい!!と思わずにはいられませんでした。

制作途中のブーケフォイヤージュ。 爽やかで、かつ品があります。大きさがわかるでしょうか。
出来上がりです。大ぶりで、でも葉の先端まで美しいです。

ときおり、冗談も飛び出すおちゃめなヴァンソン氏。
また、ローズバッド大阪店のみなさまのナイスなアシストが光ります。

お食事をいただきながら、「枝物の魔術師」ともいわれるヴァンソン氏の作品を。
伊賀風樹
プラタナス
ピラカンサス
とても大きな枝をどんどん(どんどんスタイルとご自身でもおっしゃいますが)大きな花瓶に。

朱色、真っ赤な見事なピラカンサス
伊賀風樹。かわいらしい実もついています。
実がかわいらしいプラタナス

こちらがどうなったかというと・・・

何メートル?と思うような大きな秋の森が。

参加して感じたこと。
ヴァンソン氏も由美先生もとても有名な方なのに、決して偉ぶらない。そしてお二人とも、動作がエレガントです。

花材を愛し、美しく魅せるということ。

スタッフをきちんと育てるということ。

強行軍だと思いますが、(広州、東京、そして大阪の旅です)お疲れを感じさせず、終始温かい空気が流れていました。

どこから撮影しても。一部分でもこれだけの美しさ

ディプロマ二期生の方や、先輩方。同じテーブルでご一緒したお花を愛する新たな縁にも。

本当に感動でドキドキ、こころが満たされる時間でした。

そしてこの日はこれだけではなかったのです。

由美先生のお部屋でのディプロマ修了証を。
このお話は続きます。