パリ 自己研修旅 part6 (お料理教室編)

さて、次の話。
サンフランシスコでホテル住まいをしていたときに、 Airbnbのダイレクトメールが良く届くようになりました。(Airbnbは民泊システム。ここを通してサンジェルマンデプレのアパルトマンを予約したため)
パリでの滞在を面白くするために、
といった日本だとtabicaのような一日、または半日の体験ツアーがいくつも紹介されているのです。

今日もいい天気。待ち合わせ近く。

八百屋さんを見ながら。

いくつか面白そうだなと思った中に、フードジャーナリストが案内するマルシェ、自宅でのお料理教室。そしてランチ。というものがありました。
アメリカ人(外国人)向けに、どんなレッスンをするのか興味があり、申し込んで。
ホステスのエレノアさんは、イタリア人。(おばあ様がフランス人で、フランスに住んで20年以上)
今日のメンバーは、アメリカ人(カルフォルニア、サンディエゴから。ケンタッキーから)ブラジルのサンパウロから。イギリスから。スイスから。そして私です。

まずはカフェで各自自己紹介。

ice breaking time
エレノアさんから、ではまずフランス語でこのバゲットを1つください。を全員で練習して、参加者の一人が買うところです。

フランス語でパンを買ったことがありますか?の質問にいいえ、と口々に。
ではみんなで練習してみましょう。とゆっくりと繰り返し、選ばれた人が買いに行きます。ちゃんと横で見守っているエレノアさん。

八百屋での買い物も。ここで私が平たい桃の質問をしました。桃にこだわる私。
限られた季節しか出ない。そして美味しい桃とのこと。普通のももはここまで甘くなく、当たり外れが少ない桃という、由美先生から説明を受けた通りのお話でした。
野菜などを選ぶコツ。一人一品買い物をして、歩きながらアパルトマンへ。そのときも歴史的説明や、お店などのレクチャーが入ります。

日本人と違って、ストレートに感情を表現するみなさん。食に関しては、それぞれのお国柄もあり、野菜は選べば外側だけむいたら洗わなくても。という説明に、日本では?と問われる場面もありました。

エレノアさんのアパルトマン。螺旋階段の一番上ですが、私の宿泊先の螺旋階段はこの1/3・・・
美しいアールデコ期のアパルトマンです
ドライのアジサイなど、さり気なく。

室内はとても見ごたえのある調度品。
手を洗ってから、キッチンで説明を受けながら、各自仕事を振られていきます。
玉ねぎのみじん切りの涙が出ないコツ >日本人主婦はお手の物。なのでわたしはパスということに。
ベルペッパー(パプリカ)の中身の白いところは必ず取る。
卵黄と卵白を分ける。・・・これは私、みんなできないかと思っていました。が、全員出来たので内心驚いています。

これはデザート。卵黄に砂糖を。
サラダ ブランシュを盛り付けるところ
付け合わせ。と買ってきたbaguette

手伝っているうちに、わいわいと垣根が取れていき、楽しい時間になりました。
エレノアさんの手順はとてもシンプル。
そして、昔ながらのフォークやスプーンで作れるようになっています。
それは、どこでお料理をしても、いつでもどこでも、フォークやスプーンならあるから。計量も楽でしょう?と。
それはとても腑に落ちる説明でした。

メイン。骨付き鶏のグリル。
サラダを取り分けています。が、このサラダは家ですぐ作ってみました。(鶏もです)フェンネルの使い方。アニスシードと花椒の組合せが実にエキゾチック

 

サンフランシスコに戻って、まず習ったサラダと鶏肉のグリルは作ってみました。サラダに関しては、食材のなかにいくつか「ほぉー」となる蘊蓄の素材が入っており、普通の白カビチーズにしないところが、盛り上がるようになっています。ほかにも、ここでこう使うのか、と参考になるところがたくさんありました。
決して難しくはない。でも、失敗はないレシピ。
どんな人でもお料理が好きならば作りたくなる。そんな構成になっています。

デザートはいたってシンプル。でもこれをアンティークカップで出すところがすてきな演出です。

生卵を安心して食べられないアメリカでは、このデザートに少し工夫をしてみないといけませんが、シンプルでとてもおいしいデザートです。

食事をしながら、パリで何をした?などお互いのことを話しているうちに、「寿司は握れるのか?」とみんな興味津々で私に尋ねます。(エレノアさんは笑っていました)
寿司といっても巻きずしなら。でも握り寿司というのは、職人の仕事。と答えたり、エレノアさんは、今からお話しする美味しいビストロやガレットのお店、たしか東京にはあるのよね?と。名前を伺ってみたら、
あります。と話しました。
すると、メンバーから「それならラーメンも寿司もフランス料理もあるなら、東京に行くといいね」って、言われてしまい。
その時はわたしもAirbnbのホステスデビューかな。と冗談も。

楽しくて、これぞ滞在型体験の面白い経験ができました。

この次はアイロニーパリ店、訪問です。(まだ続くのか、と思わずにおつきあいくださいね)

パリ 自己研修旅 part4 (由美先生レッスンコンポジション)

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

斎藤由美先生のレッスン、続いてはコンポジション編です。

ブーケドマリエ、シャンペトル(ヴァンソンレッスン)と続いて、次はコンポジション。ここで言うコンポジションとはアレンジメントのことです。
パニエ(かご)を使った大きなコンポジションを習いました。

ディプロマでも必ず毎月作っていたのですが、オアシスセットに手間取りました。((;^_^A
やはりここをもたもたしていてはいけない。どんな形でもスパッと一発で。

個人的には一番コンポジションが安定していると思いますが、季節によってどんな花材でも美しく作れなくては意味がありません。
一期一会。どの花材もだいじに。いかして使わねば。

トスカーナ在住の熊澤華子さんのアニマ。ローズバッドへ遊びに来ました。わたしのは016.名前はクエル
どこから見ても美しくなくてはいけません。回しながら。そして風が通るように。ユーチャリスの茎とほかの花材をなじませます。

この日はあじさい(純白)、サンザシ、ビバーナムコンパクタ。(ガマズミです)それからユーチャリス。
バランスを見ながら、高さをかえ、角度をみながら作っていきます。
枝を見て、どこに入れたらいいのか判断する。
花の入れ方ひとつでやぼったくもなる。

あじさいはそういう意味では埋めにも使えるので、白いかたまりにならないように。

通称幸運が訪れるという椅子。最後に胡蝶蘭が入りました。

このアレンジメントには表も裏もありません。斜めからも、横からも確認し、完成します。
この時期の白とグリーンは爽やかで。季節を問わずに人気のある組み合わせですが、アジサイとユーチャリス。どちらも好きです。そして、肉厚のサンザシの枝。陰影をもたらし、さらに加えるビバーナム。

この日のローズバッドの投げ入れ。
ヴァンソンレッスンのデモを見学させていだたきました。全部ローズドジャルダン。シャンペトル。見事です。

さて、このアレンジを作っている時は月影先生(由美先生)の指導のもと、あけみはもはや「●●」の仮面をつけていた。
状態。
満足げな先生と弟子。(違います)
そして、京都の有名カフェのスターダストがパリにて紹介されるというオープニングエキジビションという夢のようなイベントに、ご相伴させていただきました。

その前に、由美先生とご一緒したT様とこちらへ。リニューアルしたクリヨンのバスルームはこちらでそろえているという1803年創業のBULY。知っていはいたものの、入れると思わずきょろきょろ状態。欲しいものがたくさんあります。
画廊に、京都のスターダストが。18時から映画を上映するという時間に間に合うように行きましたが、そこはフランス。18時半すぎからスタートです。美味しい水だしの緑茶を(奈良の)ごちそうになりました。

フランス人に、わかるのかな。と思うような哲学的な品物も多く。そしてほとんどが売約済みでした。石が気になりしばし石談義。

由美先生に、翌週「ブーケロン」のレッスンをお願いしたところ、快諾していただけました。
一番基本の、そして教える機会があるだろうシンプルなブーケロン。
フランスを出発前にどうしてもおさらいしておきたかったのです。

まだまだ続きます。
次回は、地図を使わずにスターダストへ戻って来てしまった話と、行き当たりばったりのTGVの旅をアップします。

翌日。朝日が美しい窓辺のわたしのコンポジション。