ヴァンソン・レサール氏 デモンストレーション 追記

昨夜のアップのあと、まだまだ素敵な写真と出来事が満載なことに気が付いて、
ご報告いたします。

インターコンチネンタル大阪でのヴァンソンさん(とカジュアルにお呼びすることをお許しください)レッスンに参加してから2年数か月になりました。
食いしん坊の私はランチタイムも楽しみなのです。

前菜はサーモンのタルタル。ビーツの赤、鱒子のプチプチ。爽やかな一品です。タルタルは、この1年で、いろいろな「タルタル」が流行っているので、サーモンでも違和感無しです。

前菜はキャプションにも紹介した通り、サーモンのタルタル。
色は赤。そして、鱒の子の赤のプチプチの塩味と、ビーツ(だと思います)の酸味との組み合わせ。
タルタルといえば生肉。もちろん大好きですが、ここ何回か、サーモンや真鯛、生のエビのタルタルなどをいただくこともあり、最近のトレンドだと思います。

これはとても良いアイディアでした。簡単なスワッグを作って、箱に(ローズバッドの)いれていきます。
私たちのテーブルはイブピアッチェ。乙女の皆様の歓声があがります。

各テーブルには、ローズバッドの箱がおかれ、箱の中にスワッグを(ユーカリポポラスと銀葉アカシア)入れます。
それだけでもかわいらしいのに、ヴァンソンさんが各テーブルに違う花を入れて完成。

グロリオサ。べースが合わせやすい色なので、何色でも映えます。
満開の大輪のアネモネ。
バンダの紫。ぐっと大人っぽく

このアイディア。とてもナイスで、テーブルに連帯感が生まれると思いました。

温製のコーンポタージュ。ピスタチオをアクセントに。

次は温製のポタージュです。サーブされてくるメニューすべてが、彩りとポイントポイントに使うアクセントにこだわっています。

ブレッドも美味しい。そして遠目からも美しい花。
ポークロースト。美味しくて、食べてから撮影していない!ことに気が付いて。柔らかくジューシーでした。

お食事の間には、床に置かれたピラカンサスの大木や、プラタナス、伊賀風樹をヴァンソン様(ついに様と!!)がいけこむ様子を。写真を撮影したり、食べたり、見たり、ととても脳が活性化される時間でした。(お口に入れ忘れるぐらい見惚れています)

大輪のダリア(らららと黒蝶)でひきしめて。
白いグロリオサも効果的に。自分の背丈よりも大きい大作で、天井の高さも計算されています。

デザートはチーズケーキ。ライム風味です。
エディブルフラワーにはビオラを。各々違うビオラが載っていて、かわいらしかったです

ライムとオレンジ。散らしてあるのは食用菊。私のビオラは薄い黄色と紫のバイカラー。

食用菊、お浸し以外でいただくのは久しぶり・・・かも。でもこうやってあしらうと「お花の会」にふさわしいと思います。

お食事も美味しく、そして「華のある食卓」とおもてなしを堪能しました。

デモ2作品目の投げ入れ 
16日はノエルのレッスン。ローズバッドのボワット(箱)に森を再現。

上のボワット(ボックス)は、前日のノエルのレッスンの2つめ。
作品は同期生の香織さんのものを撮影させていただきました。
小さい箱の中に物語が生まれています。
本当にステキ。
どこから見ても美しい。
香織さん撮影させてくださってありがとう。

至福の時間でした。

 

ヴァンソン・レサール氏のデモンストレーションに参加して。

パリスタイルのブーケやアレンジメントを生活に取り入れたい、お花初めてさん向けに、わかりやすく丁寧にお教えする花と暮らしの結(むす)ビスト、大石明美です。

11月16日、17日とパリのトップフローリストであるヴァンソン・レサール氏のレッスンとデモンストレーションが大阪のインターコンチネンタルでありました。

私は17日のデモンストレーションに参加しました。
久しぶりにお目にかかるヴァンソン氏。何時も素敵な方ですが、
やはりお会いするとぽーっとなってしまいます。

こちらに参加者一人ずつ渡されたオーナメントをかざっていきます。
ヴァンソン氏と由美先生。これからデモの始まりです。

前の位置に座ることができたので、もうしっかり目に焼き付けねば。ヴァンソン氏のお気に入りのBGMが流れる中、由美先生のたおやかな美しい日本語での通訳に、エレガントな気分が高まります。

出番を待つ花材たち。
デモ一作目。白のラナンキュラス。ビバーナム、フウセントウワタ、それに効果的に配置されたパフィオ

扱いが難しいフウセントウワタの使い方。
ビバーナムを配しつつ、たくさんの(30本近く)大輪のラナンキュラスを束ねていきます。
思わず参加者から声があがった、「パフィオ」の使い方も。

洗練されたブーケラフィネ。使っている色は2色。花材もシンプルです。

二作目は、大きな投げ入れ。
紅葉ヒペリカムとダリア、もちろん裏側も、側面も隙がない美しさ。ローズバッド大阪店の伊賀店長が提案した「白のグロリオサ」を効果的に使っています。(あまり白いグロリオサはランジスでは見ないそうです)
色の組み合わせと、おおらかでありながらエスプリを感じさせる圧倒させられる投げ入れでした。

投げ入れ。グアックスの器もマッチしています。
白いグロリオサ(シロリオサ、蝶のようです。
完成した投げ入れ。角度によって表情が違います。

三作目は、ヴァンソン氏が得意とするブーケ・フォイヤージュ
葉物をふんだんに使い、葉と枝が主役です。
見ていて、ああ、この組み合わせで私も束ねてみたい!!と思わずにはいられませんでした。

制作途中のブーケフォイヤージュ。 爽やかで、かつ品があります。大きさがわかるでしょうか。
出来上がりです。大ぶりで、でも葉の先端まで美しいです。

ときおり、冗談も飛び出すおちゃめなヴァンソン氏。
また、ローズバッド大阪店のみなさまのナイスなアシストが光ります。

お食事をいただきながら、「枝物の魔術師」ともいわれるヴァンソン氏の作品を。
伊賀風樹
プラタナス
ピラカンサス
とても大きな枝をどんどん(どんどんスタイルとご自身でもおっしゃいますが)大きな花瓶に。

朱色、真っ赤な見事なピラカンサス
伊賀風樹。かわいらしい実もついています。
実がかわいらしいプラタナス

こちらがどうなったかというと・・・

何メートル?と思うような大きな秋の森が。

参加して感じたこと。
ヴァンソン氏も由美先生もとても有名な方なのに、決して偉ぶらない。そしてお二人とも、動作がエレガントです。

花材を愛し、美しく魅せるということ。

スタッフをきちんと育てるということ。

強行軍だと思いますが、(広州、東京、そして大阪の旅です)お疲れを感じさせず、終始温かい空気が流れていました。

どこから撮影しても。一部分でもこれだけの美しさ

ディプロマ二期生の方や、先輩方。同じテーブルでご一緒したお花を愛する新たな縁にも。

本当に感動でドキドキ、こころが満たされる時間でした。

そしてこの日はこれだけではなかったのです。

由美先生のお部屋でのディプロマ修了証を。
このお話は続きます。